2019年05月12日

機能の停止した脳を再び活動を再開させる実験が成功する

機能の停止した脳を再び活動を再開させる実験が成功する
脳


豚での実験の話ですが、一度脳の活動が停止してから4時間後に脳の機能を再び回復させることにアメリカの大学の研究者が成功したのだそうで、ごく小さな脳細胞のサンプルで活動停止して数時間後に活動を回復させることができたことから、完全な豚の脳を用いて実験したところ、機能の停止してしまった脳を再び回復させ、活動を再開させることに成功したのだそうです。

今回の豚のようにほ乳類の脳は、血流の停止や酸素の供給が十分できない場合に貧弱で、酸素の供給レベルが低下すると意識を失ったり、酸素と血液の供給が途絶えると脳細胞の活動が数秒から数分で停止してしまうほど脆弱で、4時間も停止した脳死状態を再び活動開始させることは驚きの成果と言えましょう。

今回の実験を成功に導いたのは、Brain Exと呼ばれる独自の溶液を循環させるシステムによって神経細胞や血管細胞などの機能を回復させられたようですが、脳を調べることが目的で、意識を回復させることが目的ではなく、一度脳死となった状態を生き返らせることは倫理上から目標としていないようです。

酸素や血流が停止してしまった状態が数時間経っていると、当然脳細胞が破壊されている事でしょうから、たとえ意識が回復したとしても失われた記憶もあるでしょうし、認識能力など不具合が生じるかもしれませんし、脳だけ回復しても身体の他の部分が正常に機能しないこともあるかもしれません。



Posted by keepcm2 at 11:30